「ローソク足でテクニカル分析ができるって本当?」
「たくさんのパターンがあるけど、信頼度が高いローソク足を教えて!」
「FXを始めたばかりだから、丁寧に教えてほしい」
このようなお悩みを解決します。
チャートを立ち上げると一番最初に目に入る赤と青の棒と線、FXトレーダーなら誰もが目にするローソク足です。
初めてチャートを立ち上げた時から表示してあるため、チャートの一部と思う人も多いかもしれませんが、ローソク足はれっきとしたテクニカル分析の1つです。
複数のローソク足が作る特定の形によるパターン分析が特に人気で、3つの山を形成する三尊天井はその後の価格変動を予測しやすいことから多くのトレーダーが使用しています。
FX初心者でも形を覚えるだけでトレードに活かすことができますが、パターンにもたくさんの種類がありどれを使えばいいか迷ってしまうことも。
そこで今回は、FX初心者が今日から使えるローソク足の基本や予測信頼度の高いパターンを紹介します。
これからFXで勝てるようになりたい方は、ぜひ参考にしてみてください!
ローソク足は一番基本のテクニカル分析
一定期間の始値、終値、高値、安値を1本の棒と線で表示するのがローソク足です。
始値より終値の価格が高い場合には陽線で表示し、始値より終値が安い場合には陰線で表示されるため、一目で一定期間の価格変動を把握できます。
陽線と陰線はチャートツールによってデフォルトの表示が異なる場合があり、国内のツールでは陽線が赤色で陰線が青色で表示され、海外のツールでは陽線が青色で陰線が赤色で表示される場合が多いです。
ローソク足以外にはラインチャートやバーチャートなどもありますが、一瞬で値動きが確認でき他のテクニカル分析にも使いやすいことから、ローソク足は多くのトレーダーに使用されています。
ローソク足の考案は江戸時代の日本
チャートやテクニカル分析については海外生まれをイメージする人も多いかもしれませんが、ローソク足は江戸時代の本間宗久が考案したと言われています。
大阪堂島の米取引の相場で使われ、連戦連勝によって本間宗久は大きな資産を築きました。
さらに、本間宗久の出身地である酒田の名前から酒田五法と呼ばれるテクニカル分析も開発し「三山」「三川」「三空」「三兵」「三法」も使われていたのです。
ここ何十年の間に開発されたイメージがあるチャートやローソク足ですが、実はパソコンやスマホも存在しない300年前の日本で使われていた歴史あるテクニカル分析です。
ローソク足で今日からトレードで使えるパターンを紹介
ローソク足は単体で出来高や値動きを確認できるだけではなく、複数のローソク足が形成するパターンによってテクニカル分析が行えます。
FX初心者でも今日から使えるオススメのローソク足のパターンを紹介していきましょう。
三尊天井と逆三尊

三尊天井とは、3つの山を形成するようなローソク足のパターンです。
パターン形成後は急落が発生しやすく、大きな下落に繋がりやすい特徴があります。

逆三尊は、三尊天井とは逆に3つの谷を形成するローソク足のパターンです。
パターン形成後は急上昇が発生しやすく、大きな上昇に繋がりやすい特徴があります。
三尊天井と逆三尊は、真ん中で形成される②の山が一番高くなり、逆三尊の場合には真ん中の②の谷が一番低くなります。
三尊天井と逆三尊の使い方

実際に三尊天井が出現したチャートを使ってトレードのやり方を解説します。
三尊天井を実際のトレードで使う時は、3つの山が形成され下落が起こるタイミングを見計らうのがおすすめです。
エントリーのタイミングとしては、3つの山で形成される2つの谷間部分、ちょうど山を形成するために反発した部分に直線を引き、ローソク足が上から下に突き抜ける時です。
ローソク足が突き抜ける丁度のタイミングでエントリーするよりも、突き抜けたことを確認できた次のローソク足でトレードを始めるようにしましょう。
突き抜けたタイミングだとダマシの可能性もあり、突き抜けたことを完全に確認できた後が安全です。
逆三尊の場合には、3つの谷で形成される2つの山部分に直線を引き、ローソク足が突破するタイミングを狙いましょう。
上昇と下降の三角持ち合い

三角持ち合いは、価格のもみ合いが続き次第に値動きが弱くなり、三角形を形成するローソク足のパターンです。
三角持ち合いの中でも、高値が水平のまま安値を切り上げながら形成する三角形をアセンディングトライアングルと呼びます。
上昇トレンド中に発生し、高値の水平線をローソク足が突き抜ける際には、強い買いと共に更に上昇していきます。

逆に、安値が水平のまま高値を切り下げながら形成する三角形をディセンディングトライアングルと呼びます。
下降トレンド中に発生し、安値の水平線をローソク足が突き抜ける際には、強い売りと共に更に下落していきます。
上昇と下降の三角持ち合いの使い方

実際にアセンディングトライアングルが出現したチャートを使ってトレードのやり方を解説します。
エントリーのポイントは、アセンディングトライアングルの水平線を突破するタイミングとなります。
突破と同時にエントリーするのではなく、突破が確認できた後のローソク足でエントリーするのがおすすめです。
上記のチャートのように、突破後に一度反発して水平線までローソク足が戻り、再び水平線付近で反発して上昇していくパターンもあるためです。
ディセンディングトライアングルの場合には、安値の水平線突破のタイミングを狙ってアセンディングトライアングル同様にトレードを行いましょう。
ローソク足の窓

ローソク足の窓とは、ローソク足とローソク足の間に繋がれていない空間が発生してしまうことです。
高値方向に空いた窓のことを上窓、安値方向に空いた窓のことを下窓と呼ぶこともあります。
FXにおいて窓が開いてしまうのは、土日を挟んで大きく値が動いてしまうのが原因です。
東京を始めとする主要為替取引所は平日は稼働していますが、土日は休みとなります。
土日に為替に大きな影響を与えるニュースや世界的な情勢変化が発生し、極端な買いもしくは売りの取引が発生します。
週末最後の価格から月曜日に離れた価格で主要為替取引所はスタートするため窓が開くのです。
ちなみに、「土日は取引所が休みなのに、なぜ価格が動くの?」と思うかもしれませんが、土日でも中東のバーレーン市場が開催されているため、為替は土日でも価格が動き続けます。
ローソク足の窓の使い方

週明け月曜日、窓が開いたら窓が閉まる方向にエントリーしましょう。
FXの窓は閉まる可能性が高いとされており、ほぼ窓は閉まると思って問題ありません。
そのため、チャートのように上窓が開いた時には、閉まる方向の売りエントリーを行いましょう。
ただし、1点注意しなければならないのが、窓はいつ閉まるのか分からないということです。
開いたその日に閉まることがあれば、開いた週の金曜日、翌月、もしかすると1年以上閉まらないこともあります。
現在のトレンドの方向と窓が閉まる方向が一致するのかを確認したり、あらかじめ窓を狙ったエントリーの場合には損切りポイントを明確にしておく必要があるでしょう。
ローソク足のテクニカル分析を使った注意ポイント
ローソク足のパターンを使ったテクニカル分析を紹介してきましたが、ダマシの発生には注意しましょう。
三尊天井を形成しても下落せず逆に上昇したり、アセンディングトライアングルが出現しても上昇せず下落するダマシが発生することも。
ローソク足のパターンは日足や週足の長期足で出現すると、パターン通りのチャートを形成しやすいのですが、特に5分足や1時間足の短期足だとダマシが発生しやすくなります。
そのための対処法として、パターン発生してすぐにエントリーするのではなく、確実にパターン通りの方向にローソク足が動くのかを確認するようにしましょう。
アセンディングトライアングルのチャートでも、一度水平線を突破したローソク足が一度戻ってきて、その後水平線で反発するように上昇していきました。
着実に反発したことを確認してからでも遅くはないため、含み損やミスを失くすためにもローソク足の方向を確認してからのエントリーをおすすめします。
ローソク足であるよくある質問
ローソク足のパターンを覚えるだけでもテクニカル分析はできる
ローソク足のパターンを使ったテクニカル分析の紹介をしましたがいかがだったでしょうか?
今回紹介したローソク足のパターンは、チャート上に出現するとその後大きく価格が動きやすいものが多いため、ぜひ覚えてトレードで使ってみてください。
特に窓が出現すれば高い確率で利益を獲得できるチャンスとなるでしょう。
他にもFX初心者がすぐに使えるテクニカル分析を紹介しているので、よければ参考にしてみてください。
\ 海外FX最大手で安心 /