「RSIなら簡単に使えるって聞いたけど、実際どんなテクニカル分析なの?」
「2種類のテクニカル分析を組み合わせて見たいけど、何と何を使えばいいかわからない・・・」
「FX初心者でもできるテクニカル分析を教えてください」
このように悩んでいませんか?
テクニカル分析の中でも初心者が苦手なレンジ相場を攻略でき、使いやすさに定評あるのがRSI(The Relative Strength Index)です。
しかし、単体のテクニカル分析としてはレンジ相場は得意だとしても、トレンド発生時には上手く使えない場面が多いのです。
そこでRSIの弱点を補うためにトレンド発生時の分析に強いMACDと組み合わせて使うのがおすすめです。
2種類のテクニカル分析を組み合わせることで、MACDのダマシの多さもカバーすることができ、初心者でもさらに信頼性あるトレードができます。
この記事では、RSIの使い方、初心者がさらにトレードの勝率を上げられるMACD×RSIを紹介します。RSIを上手く使いこなせていないなと感じていた方はぜひご覧ください。
最後まで読み終わるころには、もやもやしていたRSIの使い方もわかるようになり、あなたのトレードに活かすこともできるようになっていくでしょう。
RSIはFX初心者でも使いやすくオシレーター系テクニカル分析

FX初心者が苦手とする相場の1つに、一定の価格帯を行ったり来たりするレンジ相場がありますが、レンジ相場の攻略に役立つのがRSIです。
RSI(The Relative Strength Index)は相対力指数と呼ばれる現在の状態が「買われ過ぎ」なのか「売られ過ぎ」を判断できるオシレーター系のテクニカル分析となります。
一定期間の上げ幅の合計(A)と一定期間の下げ幅の合計の値(B)から計算される、
「RSI(%)=A÷(A+B)×100」
の計算式が使われています。(チャート上では計算されたグラフが表示されるため、覚える必要はありません。)
レンジ相場に強い特徴を持つ

RSIは、0%~100%の間でグラフが動き、70%~80%以上まで上がった時には「買われ過ぎ」、20%~30%以下まで下がった時には「売られ過ぎ」と判断できます。
レンジ相場だと一定の価格帯を行ったり来たりする性質がRSIのサインと一致しやすく、レンジ相場の上限価格帯に近づくとRSIは買われ過ぎを示し、下限価格帯に近づくとRSIは売られ過ぎを示します。
買われ過ぎなら売り、売られ過ぎなら買い、といった判断でトレードに使えます。
FX初心者がレンジ相場でトレードを行うと、価格の上昇と一緒に買いの注文を入れてしまい往復の下落で損をしやすいのですが、RSIを確認するサインが出ていなかったり買われ過ぎの状態で損失を防げるのです。
RSIを使ったトレード方法

RSIを使ったトレード方法は、非常に分かりやすく初心者でもすぐに習得できます。
一定の価格帯を往復するレンジ相場では、下記のサイン通りに注文を出します。
- RSIが30%ライン以下で「買い」注文を出します。
- RSIが70%ライン以上で「売り」注文を出します。
上のチャートの通りレンジ相場中だとRSIを使えば正確なトレードができますが、注意すべきポイントもあります。
レンジ相場はトレンド発生に転換することもあり、転換時には買われ過ぎのサインが出ているのに価格が下がらず上がり続けることがあります。
RSIの買われ過ぎサイン通りにトレードを行うと、売り注文を出したのに価格が下がらず、逆に上昇による損失を抱えてしまう恐れがあり、RSIはトレンド相場に弱いのです。
こういったサイン通りの値動きが起きない状態を「ダマシ」と呼び、RSIを使用中に強すぎる上昇や下降が起きていると感じた際には、損切りなどの決済を行うようにしましょう。
MACD×RSI分析が信頼性の高いトレードに導く
FXでは移動平均線、MACD、RSIといった様々なテクニカル分析が存在しますが、テクニカル分析のサイン通りにトレードを行っても値動きが逆行するダマシが起こります。
さらに単体のテクニカル分析だと、分析が得意とする場面でしか使えないといった問題も。
こういったダマシや一定の場面でしか使えない問題を解決するため、2種類のテクニカル分析を組み合わせて使う方法がおすすめです。
その中でも、トレンド相場とレンジ相場の両方で使える組み合わせが、今回紹介したRSIとMACDの組み合わせとなります。
MACD×RSIを使ったトレード方法

RSIはオシレーター系としてレンジ相場に強く現在の「買い圧」「売り圧」の状況を知れ、MACDはオシレーター系でもトレンド相場に強く売買のタイミングを知れます。
そのため、トレンド相場ではMACDの売買サインにRSIの売買圧を組み合わせれば精度を上げられ、レンジ相場はRSIでトレードができるのです。
実際にMACD×RSIを使い上記のチャートで、MACDをメインとしたトレードが行えます。
MACD①でデッドクロスによる売りのサインが出ましたが、チャート③では一時的な下落に見えダマシの懸念があります。
そこで、RSI②を確認してみると80%のラインにタッチすると買われ過ぎのサインが出ています。
つまり、買われ過ぎた状態からMACDの売りのサインが出て、これから下降に向かう兆候が強いと判断でき、精度の高い「売り」注文を出せるのです。
その後の決済についてはMACDのゴールデンクロスが出現するか、ゼロラインを下回ってチャートが下がりきるまで待つと大きく値幅を取ることができます
ちなみにMACDは「FX初心者におすすめのMACDを使ったテクニカル分析|基本と使い方について」で詳しく特徴や使い方を解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

MACDが弱いレンジ相場はRSIを使う
MACDが上手く機能しないレンジ相場では、RSIを使ってトレードを行いましょう。
現在レンジ相場と確認できたら、30%以下で「買い」の注文を出し、70%以上で「売り」の注文を出します。
レンジ相場の下限安値と上限高値に水平線を引くことで、ライン突破でレンジブレイクのサインを知れるため、レンジ相場中にはラインを引いておきましょう。

MACD×RSIを使う注意ポイント
MACD×RSIの使い方を紹介してきましたが、トレードを行う上での2つの注意ポイントが存在します。
- 長期トレンドの向きには要注意
- ローソク足のサインを見逃さない
精度が高くても相場に100%は存在しないため参考にして注意するようにしてください。
長期トレンドの向きには要注意
MACD×RSIを使ったトレンド相場でのトレード時には、長期トレンドの向きに注意が必要となります。
基本的にトレンドは「長期足>中期足>短期足」の強さ関係があり、短期足で下降トレンドが発生していても長期足で上昇トレンドが発生中の場合には、短期足はすぐに転換して上昇トレンドが形成されやすいです。
そのためトレードを行う前には長期足のトレンドを確認してから、普段トレードを行っている時間足でのトレンドを確認し、同じ方向を向いているか確認しておきましょう。
ローソク足のサインを見逃さない
MACDを使ったトレードは、下降トレンド→上昇トレンドのようにトレンド転換を狙う手法でもあるため、ローソク足のサインも確認しておくのがおすすめです。
例えば、MACD×RSIの分析で、上昇トレンド中にデッドクロスと強い買い圧力が確認できたとしても三尊天井が否定されていると、下落に転じないこともあり得ます。
それと陽線が3連続で続く三兵が出ている場合にも、上昇が続くサインであるため注意しなければなりません。
ローソク足はチャートの一部でもありますが、もとはテクニカル分析の一種でもあるため、軽い存在として扱うと痛い目を見ることもあるのです。
まとめ:MACD×RSIが使えればトレードのレベルを上げられる
今回は「FX初心者におすすめのテクニカル分析MACD×RSI|信頼性を上げる組み合わせ」についてRSIおよびMACD×RSIの紹介をしてきましたがいかがだったでしょうか。
RSIはレンジ相場に強く、MACD×RSIは単体よりも高い精度でトレードが行える組み合わせです。
FX初心者でワンランク上のテクニカル分析を身に着けたい場合には、ぜひ今回の記事を参考にして使い始めてみましょう。
もちろん、どれだけ精度が高いテクニカル分析でも100%の勝率は存在しないため、日々分析や勉強を行いトレードの技術をあげることも必要です。
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